山田昭男 (1931年10月7日 )
日本の実業家、演出家 未来工業の創業者
1989年:黄綬褒章受賞
2001年:勲五等双光旭日章受賞 岐阜県を拠点に演劇活動を行い、劇団「未来座」を設立。
1965年、劇団の仲間とともに電設資材メーカーである未来工業を設立、同社社長となる。
1991年には同社を名古屋証券取引所市場第二部へ上場させる。 2000年に同社相談役。 (Wkipediaより引用)
日本一社員を幸せにする 未来工業社長のホワイトすぎる発言
・ 営業のノルマ禁止
・ 残業は一切禁止
時間内に業務を終わらせるため考えなければならない。常に課題をもつことで仕事への提案力も増す為
・ 上司が部下に思想ややり方を押し付けることはNG
・ 従業員はすべて正社員
・ 改善提案制度 -提案を出せば500円、いい提案なら最高3万円
・ 5年に一度の会社全負担の海外への社員旅行
・ 年間休暇140日 (有給休暇除く)
・ 社員旅行でクイズ50問に正解したら半年間の有給休暇を与えられる
・ 育児休暇3年
・ 社員の平均年収600万
・ 上司への「ホウレンソウ(報告、連絡、相談)」禁止
「 常に考える 」が会社のモットー。
その為ホウレンソウ禁止は、1人ひとりが自ら考える自発性を重視した結果。
ホワイトすぎる発言
バブル崩壊後、多くの会社が、正社員を派遣社員やアルバイトに切り替えてコストを下げようとしたでしょ。
だけど、それで会社が儲かるようになったのか、って聞きたいですよ。 人間(社員)を「コスト扱い」するな、ってね。
社長なんてバカだと自覚しなきゃいけないんだよ。陣頭指揮などもってのほか。
どう『餅(インセンティブ)』を与えるか、っていう大きな「戦略」を考えるだけでいい。
「戦術」は社員に任せるのがいいんです。
社員について
現場のことは、現場の社員が一番よく知っているからね。支社や営業所も「必要だ」と思ったから作ったんでしょ。
私は名刺を作る度に(裏に書かれた支社・営業所を見て)「また増えとるなぁ」と思うぐらい(笑い)。
支社や営業所も社員が勝手に作ってる事を聞かれて。
「報告は禁止」だから知りませんねぇ(苦笑)。
でもね、休日が多く、労働時間も短い、上司への報告も禁止……となると、人間はむしろ、いいかげんなことができない。
その中で成果を上げようと必死で工夫してがんばるもんですよ。
社員に任せすぎて失敗したことは?と聞かれての発言
人間が人間を評価する以上、「感情」が必ず入る。
虫が好かない部下だとか、上司に、お中元、お歳暮を贈った、贈らないで、評価が決まってしまいかねないでしょ。
だからウチの給料は平等
成果主義について
「いちいち上司のお伺いを立てていると自由な発想も自主性もなくなる」
鞭(ムチ)が無くとも社員は働く。それを知らないのは“無知”
社長の哲学
「どうしたら売れるか?」お客が満足するものを売ればいいのです。
日本の会社の97%が経常利益を4千万円も上げられない時代。
“儲かってもいない会社”がヨソと同じことをしててどうするの?ということ。
差別化すれば、中小企業だって大企業に勝てるんだよ。
他の経営者が怖くて未来工業の制度がマネできない事を聞かれて
戦後、日本の教育は、子供たちを「バカにする教育」をやってきたとしか思えないんだよ。
「考えるな」「皆と同じことをやりなさい」という教育だね。
だから僕は、制服や給食も反対。全部同じで横並びでは、何とか工夫しようという発想が起きないでしょ。
出典【話の肖像画】日本一幸せな会社(中)未来工業創業者・山田昭男+(3/3ページ) – MSN産経ニュース
社長の仕事というのはね、社員を幸せにして、「この会社のためにがんばろう」と思ってもらえるような『餅(インセンティブ)』を与えること。
社員がヤル気を出して会社が儲(もう)かれば、分け前をまた『餅』にする。それだけだよ。
次回、
『 噂のホワイト企業 【 未来工業 】
③
日本一休みが多い会社! 創業以来赤字なしの秘密に迫る 』 に続く
髙野陽平
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