Yahoo!ニュースにこんな記事が載っていました。
このニュースに対するコメントを見てみると、
・安定した職場が提供されるかどうかも分からんのにローン組める訳ない。
・終身雇用が崩壊した今、いつクビになるか分からないのにローンを組んで家を買うムリ!
と、悲観的なコメントが並んでいます。
◆自分の人生に舵取りが必要になる時代
最近、20代~30代の方から 「 個人年金保険に入りたい 」 と相談を受けることがあります。
「 老後までに1億円貯めよう 」 という金融商品もでてきています。
会社の業績が伸び悩み、収入があがらない。
退職金どころか公的年金だってもらえるかどうか・・・となれば、将来に対して防衛意識が働くのは当然です。
この防衛意識の高まりは、実は若い人だけの傾向ではありません。
個人金融資産の分布をみると、およそ6割以上は60代が保有しているというデータがあります。
そして今の60代以上の世代は、これからの相続税強化の影響をもろに受けます。
世代を超えて 「 資産を守らねば 」 という意識が高まっているのです。
これまでの日本は、国や会社が国民を守ってくれていた時代でした。でも今後は、そんな期待は捨てたほうがよさそうです。自分の人生は自分で舵取りする。そんな能力がますます必要になってくるように思えます。
これって何かに似てるな?と思ったら、「 経営者 」 でした。
これからは誰しもが、「 人生を経営する 」 という感覚を持つべきで、人生設計にそのセンスが問われてくるのです。
そこで、明日からでもすぐにできる効果的な方法が3つあります。
◆第1に、家計を管理する
経営に必要なのは 「 予算 」 と 「 資金の管理 」 です。
よって、家計をバランスシートになぞらえて管理することが必要になってきます。
と書くと家計簿をしっかりつけてムダを省くことをイメージしがちですが、そうではなくて全体の資産、負債を定期的にチェックしてみることをお勧めします。
どうやったらいいの?という手法についてはこちらのサイトがわかりやすいです。
わたしの場合は、細かいお金の管理が苦手な性分であることと、目先の勘定で一喜一憂したくないので、家計簿は一切つけません。
そのかわり、年2回、全体の状況をチェックすることにしています。
◆第2に、確実に貯まる貯蓄法を取り入れる
2013年7月1日現在、銀行の1年定期預金の金利は、もっとも高くても0.35%となっています。
引用元:http://www.woman110.com/200807/
つまり、もし100万円の預金があったとしても、年間3,500円しか増えない計算です。いまは史上空前の低金利時代ですから、預金でお金を増やすことは難しい。しかし、無理をせずに確実に貯蓄する方法があります。
それは 「 仕組み化 」 と 「 習慣化 」 です。
「 仕組み化 」 は自動的に貯蓄ができる仕組みを取り入れること。
例えば、給与天引きやクレジットカードによる自動貯蓄です。
強制力のある仕組みを取り入れることによって、気づいたら散財して貯蓄が無くなっていた、という事態を防げます。
「 習慣化 」 はいろいろありますが、私は 「 サイフから500円玉を抜き出して貯金箱に入れる 」 ことだけを欠かさずやってます。
ざっくりですが、年間でだいたい20万円ちかく貯まります。
これだけあれば少し奮発して旅行に行ったり、それなりに高い買い物もできます。
◆第3に、保険を適正化して 「 もしも 」 に備える
貯蓄が生活の基盤だとしたら、保険は防衛策です。
ご自身でいま、どの会社のどんな保険に入っていて、毎月いくら払っているか。
そしてトータルでいくら払うことになるか。これをそらで言える人は10%に満たないと思います。
もしそういう状態であれば、そんな保険に入っていること自体がリスクです。
万が一に備えるのが保険ですから、何のためのどんな保険に誰がいくら分加入して、毎月いくら払っているか。
といった情報をきちんと家庭で共有することをお勧めします。
義理や人情で入った保険だったら、実は加入している保険が非常に割高な保険だったり、保障内容が不十分あるいは過大であることがよくあります。
不用意に加入するのではなく、本当に必要な商品だけを見極めて賢く使いたいものです。
髙野陽平
最新記事 by 髙野陽平 (全て見る)
- 【用語解説集】ディレクションって何ですか?? - 2018年5月25日
- 時間との向き合い方|パート③ 弱点を理解した決意こそ【優先順位を確立】させる最短方法 - 2017年5月30日
- 時間との向き合い方|パート② 重要事項の順序を決める【スケジュール】の作り方 - 2017年5月29日